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生きた屍の城のhorahukiのレビュー・感想・評価

生きた屍の城(1963年製作の映画)
3.3
記録です。

ナポレオン戦争後、役割を終え行き場を無くした兵士たちによる殺戮が横行する無法地帯。首吊りパフォーマンスがウリのサーカス団が呼ばれた屋敷は『生きた屍の城』だった…。城主(伯爵)は勿論クリストファーリーなんだけど、流石にジャケの顔色悪すぎませんかね。

犯罪者だらけなので処刑も日常茶飯事😱多くの聴衆の中、首吊り縄を上手く巻けない死刑囚に「こうやるんだよ!」と自分の首に巻きつけて手本を見せた処刑執行人の首が逆に吊られるというイカれたパフォーマンスで人気を博しているサーカス団に招待状が。伯爵の屋敷でパフォーマンス見せてくれたら大金払うよとのことで行ってみると、逆に伯爵のパフォーマンスのターゲットにされる…というお話。

その伯爵のパフォーマンスが生命の停止。とある熱帯植物の分泌液を注射すると瞬時に全身が硬直。永遠に生きたまま生命を保存可能になるらしい。やってることは面白いのだけど、見た目が蝋人形館的なものと大差ないのでインパクトは薄め。でも映像を急に一時停止させて「瞬時に硬直する」ことを表現するアナログ手法が堪らなかった😂ペロペロとブランデー飲んでたネコが不自然なタイミングでピタッと止まるとこ笑った!一瞬プレーヤー壊れたのかと思ったし!😅

戦争が終わっても解放されない死の蔓延という現状に対する願望として、「偽物の死」パフォーマンスが恐らく人気になっているのだろうし、その願望の極論的な先鋭化として永久に生命を停止させることで死を撲滅する異常な解決策を「魔」として設定したのでしょう。

とはいえ伯爵が殺人を犯すのではなく、その怪しい召使が次々に処していくスラッシャーみたいな展開。『吸血鬼』のような大鎌持ち出してくるのはテンション上がったし、毒矢のボウガンで目ん玉貫き等、割とバリエーションがあった。クリストファーリーvsドナルドサザーランドになるのかと思いきや、小人症のポープが常に理性的かつ正しい判断でヒーローとして活躍するのも良かった!


書き殴ってるだけなのでコメント等スルーしてください🙏
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