爆裂BOX

血の学寮の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

血の学寮(1982年製作の映画)
3.5
古い学生寮の取り壊し作業を手伝いに来ていた5人のアルバイト学生。だが、寮には殺人鬼が潜んでおり彼らは次々殺されていく…というストーリー。
80年代に量産された低予算B級殺人鬼ホラーの一つです。
取り壊しが決まった学生寮の片づけを行う学生5人が謎の殺人鬼に一人、また一人殺されていくという内容です。
冒頭から殺人シーン出てきますが、これ結局誰だったのかな?ちゃんと見てたはずだけどイマイチわからない所ありますね。
序盤では両親が迎えに来た子が殺されたりしますが、中盤からは犠牲者が出ずじらし展開続きますが、姿をなかなか現さない殺人鬼の視点や音楽などでジワジワ恐怖を盛り上げてくれます。まあ、登場人物少ないんでそう矢継ぎ早に殺しまくる訳にもいかないからか。勝手に寮に入って来てる男など如何にも怪しげな人物配置する所はジャーロっぽくもあるかな
釘バットで顔面ボコボコに殴ったり(結構リアルに痛そう)、気絶した所を車で轢いたり鍋で釜茹でにしたりと殺し方も多彩ではありますね。スプラッター的には電動ドリルで後頭部抉る所が一番の見せ場かな。
終盤からは仲間が次々殺されて、生き残った男女と怪しい男が封鎖された寮の中を追いかけっこしたりと盛り上がりますね。唐突に明らかになる真犯人はまあ途中から怪しく思ってたから「やっぱりな…」という感じでしたね。明かされる動機が弱いというか、そういう描写なかっただけに苦しく感じたかな。もうちょっと伏線張ってても良かったかも。
そこからの殺人鬼との逃走劇はハラハラできて良かったですね。忘れてた奴が出てきたと思ったら駆けつけたホラー映画あるあるな無能警察がやらかしてくれましたな。そこからのラストも胸糞悪くてホラーらしく良かったです。さっきまでいた奴がいなくなってあんな煙出てるのに誰一人確かめに行かないとは(笑)
このインパクト抜群のジャケットのシーン出てこなかったですね。
非常にシンプルな内容の低予算殺人鬼ホラーですが、80年代の雰囲気懐かしくてそこ込みで楽しく見れました。