プリンス

ベイビー・ブラッドのプリンスのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブラッド(1990年製作の映画)
3.8
皆様、大雪大丈夫でしたでしょうか?路面の凍結で何故か首、寝違えました。柔軟体操は大事であります。偏頭痛も半端じゃありません。プリンスです。
さて、いつも通り名作のレビューと参りましょう。
まずこの、ビートパンク〜!と唸る野沢直子(ロス在住)のジャケット。これぞフレンチホラーの原点!裏面にはインモラルエクストリームフレンチスプラッター!と、豊田真奈美の必殺技まで書いてあるデラックス盤です。期間限定2800円(税抜)が、お得なのか何なのかわかりませんが、社会勉強の為に購入です。
まず、いきなりマグマがドクドクと吹き出すオープニング。この絵はわたくし、何故か好物であります。この寒い冬に、もう元がとれました。クドクドと生命の起源みたいな話がありましたが、見てすぐに忘れました。
事の発端はフランスの旅廻りのあるサーカス団にアフリカから豹がやってくる訳であります。この豹が、なんとある夜いきなり大爆発。体内から出てきた何かが意味も無くムッチリ全裸で眠る猛獣使いのヒロイン、ヤンカに寄生する訳であります。今、何かと話題の代理母の全てが解ります。そして今回、特筆すべきはこの胎児。産まれる前からよく喋る。
ねえ、ヤンカ。産まれるには、栄養が足りないでげすよ。あそこに居る男を殺して血を飲んでおくんなまし。
えー!また殺すんすか?勘弁して下さいヨー!
みたいな感じ。
この何かの赤ちゃん、産まれたらとりあえず海に帰って50億年かけて陸地を目指す生き物だとか。
気の長え話だな!!カミナリ。
そして後半ピョン吉ひろしのド根性スタイルでの、殺戮ロードムービーに突入する訳であります。
何と言っても印象的なのが今回のヒロイン、ヤンカ。上一番右と一番左の間にマイクロUSBが挿入してあるかと思って観てましたが、良く見りゃ見事なスキっ歯。これ、フランスじゃチャーミングだそうで。それに加えて、ムンムンムレムレの中世の絵画の様な体で完全武装。男を誘って殺しまくり。よくわかりませんが、不幸な男の哀しい目が好きだとか。フランス的なアンニュイであります。その割には獲物になる男性陣はみんなスケベ丸出しのラテン系ばっかりで、ちゃんと一人ずつトンチをキメて逝ってくれます。細部まで手は抜いておりません。
クライマックスでは最初からそこ行けよの、献血のバスを乗っ取りからの横転!駆けつけた救急隊員を爆破して、サッカーチームだか何だかのバスジャック。そしてまた爆破!もう血みどろなのに、そこには誰も触れないとゆうヨーロッパならではのおおらかさ。なりふり構ってられません。お産て大変なんですね。観終わる頃には、私も相当に脳にダメージを受けまして、オチはポッカリと忘れました。フレンチホラーの原点とゆうのも、多分嘘でしょう。しかしながら、この見た事無い様なアクの強いヒロインが妙に癖になる訳であります。安い風俗通いの変わった性癖のお父さん達にオススメでございます。
それではまた!
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