ジョン・ヒューストン監督が描いたボクシング界の人間ドラマ。
ボクサーとしては歳とった男(ステイシー・キーチ)と若いボクサー(ジェフ・ブリッジス…本当に若い!)を対比させながら、ボクサーとは?人間とは?幸福とは?などを描いた佳作であった。
YMCAのボクシング練習場で練習しているアマチュア・ボクサー(ジェフ・ブリッジス)に「俺とやってみないか?」とスパークリングすることになるアラサーぐらいのボクサー(ステイシー・キーチ)。
歳とったボクサーは「久しぶりだった」と言って、試合にも出たりするが、孤独である。
一方、若いボクサーは彼女が出来て結婚する。
試合結果は一喜一憂させるものであるが、終わり方がシミジミしていて余韻が残る。
キネマ旬報社刊『知っておきたい映画監督~外国映画編』のジョン・ヒューストン監督のページを見ると、代表的作品に挙げられていないばかりか、主な作品リストにも掲載されておらず、ビックリした(笑)
ジョン・ヒューストン監督の隠れた佳作といえよう。