ゆべし

ゴングなき戦いのゆべしのレビュー・感想・評価

ゴングなき戦い(1972年製作の映画)
2.5
1940年代からボガートと組んでハリウッド古典の数々を製作した巨匠クラスのヒューストン監督作品とは思えない程、感性がとても若々しい映画。うらぶれた街の鬱屈な青春と男臭いボクシング題材でマッチョになりがちだけど、独特のドライに描く負け犬を優しく見守る視点がドラマに繊細さを与えている。アメリカンニューシネマが盛り上がっていた当時に、巨匠が時代の空気を取り込んでさらっと撮ったゆるい雰囲気が良い。「アメリカンニューシネマ」括りの文脈でこの映画の名前はあまり見ないが、これも「冬のかもめ」と並ぶくらいの良い映画なので入れてあげて欲しい。二十歳そこそこのジェフブリッジス見れるだけでも価値ある
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