ゆっきー

ゴングなき戦いのゆっきーのレビュー・感想・評価

ゴングなき戦い(1972年製作の映画)
4.0
ダメ人間だらけの運動会。元ボクサーのステイシー・キーチが再びボクシングを始めるというプロットから推定されるような美談などは一切無い。ステイシーキーチとデキるアル中女も枯れまくって良かった。

キーチも凄い枯れてて、30歳で頭禿げあがってて、うつろな目で酒飲んで、やり直すには遅すぎて、開き直るには早すぎる年齢なわけよ。妻も子供もいる新人ボクサー(ジェフ・ブリッジス)を強引に誘って、二人で無言でコーヒーのむラストやばい。これは死にたくなるわw

カフェの客の老人達とうつろな目のキーチのカットバック、突然の静止画と音がなくなる あの演出は素晴らしかった。 老い、この先の人生への漠然とした不安を掻き立ててくれます。30以上の孤独な男はこれ見ると病む。ちげーねー。
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