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ゴングなき戦いのPのネタバレレビュー・内容・結末

ゴングなき戦い(1972年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ニューシネマ。もやもやした気持ちで終わる。。

主人公は白人の元ボクサーだが、今は日雇いの仕事で何とか生計を立てている。妻がいたが、逃げられている。トレーナーは、主人公は強かったが、結婚により努力を忘れてしまい、ボクサーとしてはダメになったと語る。一方主人公は、結婚生活が自分の唯一幸せな時間であったと語る。昔大事な試合で、相手(主催者?)の不正により負けたが、そのことについて、同伴してくれなかったトレーナーに責任の一端があると考え、内心彼を憎んでいる。

街で偶然見掛けた若いボクサー(白人)に声をかけ、自分の通っていたジムに加入させる。バーで会った傷心中の女に声をかけ
、一緒に暮らすようになる。若ボクサーは戦果が芳しくなく、結婚したこともあってボクシングへの情熱を失いかけるが、偶然主人公と日雇いの作業場で再会し、彼の勧めもあって、一緒に再起を目指すことになる。同棲していた女はメチャクチャな癇癪持ちで、彼女とはうまくいかなくなる。やがて、主人公は重要な試合に望み、見事に勝つが、安いファイトマネーしか貰えず、トレーナーと喧嘩する。彼女の家に帰るが、前の旦那が帰ってきていて、閉め出されてしまう。街をさ迷っているとき、偶然若ボクサーを見つけ、酒に誘う。若ボクサーはさっさと帰りたいのだが、人がよいので、コーヒーだけなら、と付き合う。主人公はコーヒーを飲みながら、突然、自分がとても孤独であることを感じる。帰ろうとする若ボクサーを引き留め、二人は固い表情のままコーヒーを啜る…。

若ボクサーのデビュー戦(負ける)の相手はアジア人で、主人公の彼女の相手は黒人である。白人労働階級の彼らは、何をやっても、頑張っても、それに見会った耐価を得られない。もやもや。
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