しろくま

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のしろくまのレビュー・感想・評価

3.7
老いた姿で産まれて、歳をとるごとに若返っていくベンジャミン・バトンの生涯を描いた作品。

普通人間は、大人になってからは歳をとるにつれてできないことが増えたり体力もなくなったりするけれど、ベンジャミンはできることが増えていく。
だから60〜70代くらいのベンジャミンは周りの同年代と比べて元気!いや、元気というより楽しそう!

ジャケットから勝手に、1人の女性とのストーリーの中で若返っていく自分と老いていく相手との葛藤みたいなものが描かれているのかと思っていたけれど、もちろんそういう展開もあるのですが、それ以上に、色々な人との出会いにメッセージが込められていました。

色々な人との出会いと別れが淡々と描かれているので、テンポは少し物足りなく感じるけれど、後半には出会った人たちのその後も描かれていて、特に泳ぐ人の話が好き。

何かを始めるのに遅すぎることはない。
でも、どうしようもない避けられない不幸も起きる。

ブラット・ピットが本当に少しずつ若返っているように見えて、特殊メイクなのか加工技術なのか、そんなところも凄いと思った作品でした。
しろくま

しろくま