standfield

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のstandfieldのレビュー・感想・評価

4.1
やっと見ることができた。
生まれた時から老人で、歳を重ねるたびに若返っていく男性の、壮大な出会いと別れの物語。

普通の人が歩むであろう生涯とは異なる生涯を歩んだベンジャミン。戸惑いと苦悩を重ねながらも、人生の多くのことを経験していく姿に感銘を受けた。そして普通でいられないことから、自ら幸せを手放してしまうのが悲しかった。

ベンジャミンとデイジーがすれ違うように歩んでいく様は、二人が別の世界を生きているかのようだった。幼いときは離れ離れにならざるを得ず、歳が近い時だけ同じ世界で結ばれ、また歳を取ると離れていく。その結ばれている期間は、二人にとってこの上なく大切な時だっただろう。
切ないとも、美しいとも思える描写だった。

ブラピの演技力にひたすら脱帽。
特殊メイクの効果も相まって、本当に老人にしか見えなかった。声まで老いているように聞こえたから、相当役作りしたんだろうなと思う。物語が進むにつれてカッコ良さが増していく様から目が離せなかった。ブラピでなきゃベンジャミンは務まらなかっただろう。

今作でケイト・ブランシェットを認識したが、当時アラフォーでありながら若々しい雰囲気を醸し出しててすごいと思った。
standfield

standfield