ハリマ江戸

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のハリマ江戸のレビュー・感想・評価

3.7
産まれながらに肉体が老人で歳を重ねる毎に若返っていく奇病にかかった、ベンジャミン・バトンの一生と、彼を愛したデイジーの愛の物語。

ブラピが、まー、カッコイイ。
若返っていく自分では、子供は育てられないと遺産を残して去らざるを得ない、悲しみ。
しかし、彼を忘れられないデイジー。
固い愛の絆を感じられる作品。

あらすじ〜〜

死の淵にいる母、デイジー。
娘は、彼女から一冊の日記を読んでほしいと頼まれる。
ベンジャミンバトンの一生。

ベンジャミン。彼が生まれると共に母は死んだ。
子をみた父は、ある黒人シモーンの家に遺棄する。
診察すると80代の老人のような状態。
子が産めないクイニーは、反対を押し切り育てることに。

少女デイジーとの出会い。
老人と少女。
心は子供、だが子供の振る舞いは老人の肉体には合わない。
葛藤。

クイニーの家は、老人福祉施設。
多くの人との別れを経験する。
入居してきたある夫人に、ピアノを習う。

船乗りの仕事、働けば金がもらえる。
船長が、『社会』を教えてくれる。
娼婦の味も…そして、金を稼ぐ意義をしる。

トーマスバトンとの出会い。
ベンジャミンの父…。父であることは隠して…。

デイジーとはその後も合っていた。

17歳、家をでる。
デイジーとの別れ、だが行く先々で絵葉書を送る。

貴婦人エリザベスとの出会い。
ホテルで夜ごと語らう。・・・恋。
突然の別れ。
戦争の勃発。ベンジャミンの船も後方部隊として参加。
銃撃戦に巻き込まれる。

故郷へ帰ると、多くの人が忌んでいた。
デイジーとの再会。
だが、彼女の好意を拒絶してしまう。

トーマスとの再会。
彼から、父であることを告げられる。
そして、ボタン工場を譲るとも・・・。
束の間の父との交流後、父を看取る。

デイジーの舞台をニューヨークに見に行く。
デイジーには恋仲の人がいた・・・。
すれ違う二人。

命の意味を求めていれば人生は複雑ではない。

デイジーはその後もバレエで活躍していく。
そんな中、交通事故、脚の骨が粉々に。

入院しているデイジーは、パリまで見舞いと迎えにきたベンジャミンを追い返してしまう。こんな姿を見せたくない。

しばらくして、デイジーが姿を現す。
愛し合う二人。
母クイニーの死。
心機一転、二人は新居で暮らすことに。
若返っていくベンジャミン。老いていくデイジー。
妊娠、元気な女の子が産まれる。

そして、娘は、父がベンジャミンと知る。

ベンジャミンは不安に陥る。娘が成長するにつれ、自分も幼児化していく。
遺産を残し、ベンジャミンは去っていく。
デイジーは、娘のため、新たに夫を迎え幸せに暮らしていた…。だが、ベンジャミンの事は片時も忘れなかった…。
夫が死んでまもなく、少年が保護される。それはベンジャミンだった。
デイジーの記憶もなくなり、どんどん赤ちゃんに近づき、ついに、彼は死んでいった。
死ね縁で二人だけが、お互いを認識したのだと、感じて…。

若返りたいと願う人間。実際、その立場になると老いが欲しくなる。
自然の摂理は、うけれるべきか。
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