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ベンジャミン・バトン 数奇な人生の503のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分用

テーマ
生と死
出会いと別れ
永遠は存在するのか?

老人の姿で生まれ若返っていく男の数奇な人生を通して、生と死や生きる上での孤独を考えさせられる。
1900年代前半の街並みや細やかなこだわりが美しい映像を作り出す。

ベンジャミンは作品を通して人の外見を見るのではなく内面を見続けている。

その人物の内面を深く描写するものではなく
絵本を見ているように物語全体にどっぷりと浸かった2時間強だった


【1幕】
死期が近い老婆が過去を娘に語り始める
(逆回りに回る時計の話)
ーーーー
生まれた時から老人
父親に捨てられるが黒人の夫婦に引き取られる

老人ホームで老人たちと育つ
→車椅子に乗り外の世界に憧れる日常
→7歳で立ち上がる

やってきた客人によって初めて外の世界へ

入居者の孫娘デイジーと出会う

【2幕】
夜中デイジーと秘密を教え合う→一目惚れ

母が子供を授かる
→客人が去る
→新しい入居者がやってくる(孤独な金持ち)

船で働きだす
→船長に娼婦を紹介される
→その夜、父親と酒を飲む

デイジーと船長の船に乗って川に出る

自分が若返ってると気づく
(みんなの死を見届けないといけない)
→金持ちの入居者が死ぬ

17歳施設を飛び出し船長と海に出る
→ロシアで出会った女性と夜の会話を楽しむ
→そのうち心を通わす

戦争に参加する・彼女との別れ
→敵の船と遭遇する
→船長を含め数人が死亡する

船を離れ実家に帰る
→デイジーと再開する→ディナーする
 ・大人になりたがるデイジー
 ・既に大人なベンジャミン
 (2人が対比になっている)

父親が家を訪ねてくる
→父親だと告げられる(遺産を譲ると告げる)
→父と母の思い出の湖畔を見にいく
→父が亡くなる

デイジーの舞台を見にいく
→パーティへ行く(デイジーには恋人が)
→デイジーとお別れする

パリにバレリーナ人生を事故で絶たれたデイジーに会いに行く
→デイジー、ベンジャミンを返す

ー再開までの日々ー
デイジーが家にやってくる
→初めて愛し合う
→ヨットで旅に出る

帰宅後 養母が亡くなっていた
→新居で暮らすことにする

デイジー未来を見据えバレエ教室を始める
→妊娠する(40代)
(ロシアの女性 過去の挑戦を達成する)

デイジーが出産する
 現在:娘が父がベンジャミンだと知る

【3幕】
子供の父親でいることに悩むベンジャミン
→ベンジャミン家族の元を去る

世界を放浪する
→突然ベンジャミンが帰ってくる(10代)
 デイジーは再婚している
→ホテルにデイジーが訪ねてくる

デイジーに連絡がくる
→少年に戻ったベンジャミンが実家に戻っていた(認知症を発症)

デイジー施設に入る(彼の実家)
→ベンジャミンは赤ちゃんになっていく
→デイジーに抱かれてベンジャミンは死ぬ

現在:デイジー息を引き取る

プロットポイントI
デイジーと出会う

プロットポイントII
デイジーが出産する


4本の柱 真ん中のベンチに座る
→ロングショット・シンメトリーの配置が美しい

湖畔 父と朝日を眺める 後ろ姿
→ロングショット ロケーション完璧

リアリティじゃなく御伽話を見ているよう
→ロケーションやセットが世界を作り出す

全体的に黄色みがかってる
→幻想的で古びた世界観

夢のような時間(デイジーに見惚れる)
→スローモーションで流れる

ベンジャミンと再開 ホテルにて
→陰影強めのシルエット
→ロマンチックに感じる
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