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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のmihoのレビュー・感想・評価

5.0
まさに数奇の人生。

ベンジャミンバトンの外見と意識が逆行する人生だったら、たぶん最後まで生きていけないと思うくらい辛いことが多すぎる人生だなと思って結構ずっと切なかったなあ。

デイジーと2人きりで過ごす甘いひと時を見ていたら出来るだけ長くこの幸せな時間が続いてほしいと思いながらみていて、ただ妻と娘を思って離れると決断して去っていくシーンは苦しかったな〜
そこから時を経てデイジーのところに一度戻ってきたけれど、だいぶ若くなっていてこれが最後だって思いがあったんだろうなあ。最後デイジーがホテルに来てくれて本当によかった。

永遠なんてない、ベンジャミンのこの言葉通りに映画を見ていると愛する女性との恋も船長との船旅も、家族との幸せな時間も全て終わりを迎えていて、人間生きていく上で一生続くことなんてないんだなと感じさせられたなあ。
それでも最後まで2人の間に愛は存在して、永遠に続く想いはあるんだなと思って少し救われた感じがした。

設定はだいぶファンタジーだけど、時は永遠じゃないってことを教えてくれるとっても素敵な映画だった〜
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