ジャンポールベンモンドの魅力爆発の本作。
身体を張ったアクションやカースタントにスカイダイビングに水上スキーまで盛りだくさん。
動けるインディジョーンズの如く活躍するが64年公開だけにテンポが緩慢としてモッサリとしてる。
ハリウッド作品に観慣れてるとイライラするかも。
時代背景を鑑みると観光旅行的な要素が含まれてその辺のシーンが事象に対してそんなにのんびりしていていいのかと疑問が生まれる。
その割に説明を端折ったりして雑な編集でテレビスペシャルを見てる様な印象。
当時の勢いだと思えば寛容に観れるレベルではある。
最後は主犯を懲らしめるというか勝手に自滅エンドで消化不良かと思いきや、意外にも社会風刺で終わらせるメッセージ性を急に含まれるエンディングに驚いた。
確かに近代建築ブームの首都ブラジリアの風景は無機質で美しいがどこか殺風景。ボートピープルや靴磨きの少年の住んでいる地域の活気のある地域とは全く正反対なものとして描いていた。
娯楽作品として観せながらもエスプリが効いた知的な作品でもあった。