勇気があり、正直で、優しい心を持ち、良心に従うことで「人間になれる」と教えてくれる作品。
とても1940年の作品とは思えないクオリティの映画で、生き生きとしたアニメーションの美しさは、現代でも感動を覚えるほどだ。加えて、あのなんとも言えない郷愁を伴ったファンタジーの雰囲気や、飽きずに見られるテンポ、メインテーマの素晴らしいメロディがあり、まさにディズニー長編アニメーションの名作と呼ぶに相応しい作品だ。
正直かどうかは嘘をつくと鼻が伸びることで表現され、良心に従うかどうかはジミニーとのやりとりで可視化され、勇気と優しい心はピノキオの行動に現れる。テーマとストーリーに一貫性があり、内容も分かりやすい。
メインテーマの『When you wish upon a star』は本当に良い。星に願いをかけるぐらいの純粋さや、強い思いがあったからゼペットも幸せになれたのでしょう…。この作品くらい純粋な思いを心の奥底に持って生きていきたいなぁと切に思う。