完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。
とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。
さて、今回鑑賞した作品は……
『サイボーグ3』 LDで鑑賞。
1993年 アメリカ SFアクション
荒廃した近未来。サイボーグと人間が手を取り合い共存する世界……とはいかず、人間側にはサイボーグを狩り、部品を奪い取っては売りさばくという残虐な行為をするものが現れていた。彼らは通称 ‶リサイクラー” と呼ばれており、その中でも最も残忍な男ロウリンは、偶然出会った女性のサイボーグに目を付けた。その女性サイボーグの名はキャッシュ。何年も前にとある人間の男性、コルトと愛し合い、とある組織から逃げ出したサイボーグである。そして彼女はなんと、サイボーグの体でありながらコルトの子供を身籠っていた。
サイボーグシリーズ3作目。3まで作られていたとは驚き。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の1作目はほとんどサイボーグが出てこなかった。
2作目になってようやく主人公がサイボーグになった。で、2で主役のキャッシュを演じたのがアンジェリーナ・ジョリー。
本作はその2の後日譚となっているのだが、残念ながらキャッシュ役はアンジーではなくなっていた。因みに、劇中の写真でしか登場しないが、コルト役の俳優も代わっている。
奇妙なのが世界観。前作は結構サイバーパンクな都市が舞台だったのに、本作では見渡す限り荒廃した大地。何か1作目に戻った感じ。統一性が無さ過ぎる。
それはさておき、本作はサイボーグが妊娠という衝撃のオープニングから、キャッシュがリサイクラーの魔の手から逃れ、サイボーグに対して好意的なとある人間の男性の力を借りて、サイボーグだけが住む町サイタウンへと向かうというのが大まかな流れ。最後はサイタウンのサイボーグたちと力を合わせてリサイクラーをぶっ倒そうぜ! というありがちなクライマックス。
注目すべきはサイタウンにいるサイボーグたち。大半が体のどこかが壊れていてボロボロ。片腕がなかったり、言語機能が壊れていたり。その中に下半身がないサイボーグがいて、当時の映像技術レベルを考えると、おそらくあのサイボーグは本当に下半身のない人が演じていたんだろうと思う。
ラストはもう時間がないから急いでまとめに入ったような感じの展開。もうちょっと余韻が欲しかったな。
そして何よりアンジーの続投がなかったのが最大のガッカリポイントであった。
もしアンジーが続投していたら、本作はもっと注目されていたのかな……?