爆裂BOX

コモド・リターンズの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

コモド・リターンズ(2003年製作の映画)
2.8
ホノルルの南500kmに浮かぶダマス島では、米軍の極秘実験により遺伝子操作で巨大化・凶暴化したコモドオオトカゲがおり、島にいる人々に襲い掛かる…というストーリー。
タイトルに「リターンズ」とついてますが、「ジュラシックパーク」等に参加したSFXアーティストのマイケル・ランティエリ初監督作品の「コモド」とは何の関係もなく、ただ、同じコモドオオトカゲを題材にしたモンスター・パニックというだけですね。監督はロジャー・コーマンの弟子でポンコツ映画量産監督ジム・ウィノースキーが担当してます。
軍の極秘計画でコモドオオトカゲを遺伝子操作で巨大化させるも、あまりの凶暴さに制御できず実験は失敗。軍は計画の発露を恐れ、島を空爆することを決めますが、島では研究を行っていた科学者グループと、嵐でヘリが不時着したカジノ強盗の一味がコモドと戦いを繰り広げていた、という内容です。
今回のコモドは恐竜並みに巨大化してCGで表現されていますが、サンプルCG並みのクオリティです。車を追い掛けてくるシーンはほんのちょっと「ジュラシックパーク」彷彿しました(多分意識してる)攻撃方法も噛みつきだけなのも物足りないかな。人間側もバンバン銃撃つんですが、弾着効果もないのでダメージ与えられてる感じが全然ないので攻防も迫力も緊迫感もないですね。一体しか登場しないのもスケールダウン感じさせます。
コモドの唾液には細菌が含まれていて、唾液に触れるとゾンビ化するという設定はちょっと面白かった。と言っても直接唾液かけるシーンは無くて、葉についた唾液に触れたり、終盤では尻尾で吹っ飛ばされた人もゾンビ化します。尻尾も唾液塗れなの?
コモドで実験を行った理由が、軍の司令官が「恐竜の島」っていう映画を見て「爬虫類巨大化させたら最強の兵器になるんじゃね?」という「思い付きなのは笑います。
キャラの中ではカジノ強盗に雇われたヘリパイロットが会話もユーモアあって何でも直せていいキャラしてました。この人と研究グループの用心棒的な人との会話は面白かった。ポール・ローガンがカジノ強盗のリーダー役で、最初に警備員射殺する冷酷さ見せて物語引っ掻き回すキャラかと思ったけど、文句は多いけど結構協力的なキャラでした。彼女思いでもあるし。終盤ではタンクトップになって上腕二頭筋見せつけます。研究していた博士の娘が爆乳で、湖で水浴びして必然性はないけど必要なサービスシーン提供してくれます。強盗リーダー彼女もセクシータンクトップ姿披露します。
最後の空爆シーンはかなり派手で迫力あったけど、多分別の戦争映画から流用してきたんでしょうね。金を取りに行ったポール・ローガンが、空爆に巻き込まれるからとヘリに置き去りにされるのは笑いました。その後生きてビーチに辿り着いてたのは凄いけど。
ラストはお約束な感じだけど、笑いました。あの一体以外ずっと海にいたの?
ジム・ウィノースキー監督らしいC級モンスター映画ですね。でも、個人的にはあんまり嫌いじゃない。