ユリ

血を吸うカメラのユリのネタバレレビュー・内容・結末

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

静かに歩く人間は、信用できないわ










原題は「のぞき魔」くらいのシンプルイズベストなタイトルなのに、邦題どうしてこうなった? でもこう名付けるの楽しかったろうな、、、

ショッキングなシーンで、あえて人の顔と変化する表情にクローズアップするのが良かった
最後のヘレンの、彼の真実を見てしまったときの表情の移ろい方 激しく顔のパーツが動くわけではないのに、凍りついていくのがありありとわかるのはすごい 息を呑んで見入ってしまう とても良かった

一筋縄ではいかなそうなおっかない盲目のお母さんと、彼のやりとりが好きだった
お母さんに両手でゆっくりと顔を触られて、
「僕を撮影してるのですか?」「そうよ」「遠い昔に誰かがこうした」「あなたに何があったの?」
撮ることはまさしく輪郭をなぞって、誰かの存在を確かめること

恐ろしく残酷だけれど、奥底に愛を感じられる映画だった
ユリ

ユリ