デブチンバラ

血を吸うカメラのデブチンバラのネタバレレビュー・内容・結末

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

カメラを載せた三脚の足の先に付いた鋭利な刃で喉を付き、女性の苦しんだ顔を撮影することに喜びを見出す偏執的で猟奇的な主人公。そんな彼も自分が恋心を抱いた女性に対しては刃を向けられない。まあ悪くない話である。しかし、主人公のマークを演じたカール・ベームとヘレンを演じたアンナ・マッセイには心惹かれなかった。カールはもう少しうぶで神経質そうなタイプが良かったと思うし、ヘレンは常に鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたのが気になった。彼女の場合、撮影所の美形の女優(モイラ・シアラー)との対比があったのかもしれないが。でもやはり、映画をずっと観ていられるかどうかは俳優の顔にかかっていると思うのだが。
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