映画の撮影助手の傍らヌード撮影のカメラマンとして働くマーク。彼の父親は恐怖に対する反応を研究していた学者で、とりわけ子供の反応に興味があった父親の実験台となっていた。そのトラウマから歪んだ性的嗜好を持ち、その欲求を昇華させることを追求し……
残忍な描写はあまりなく、マークの心の内がだんだんとブレていき、またそれに本人ですらついていけないような変化を描いているのが面白かった。二人で話している室内の外の声とか遠くにいる警察官とか、空間全体を映しているところが好き。
監督はこの作品が酷評されたことでこれ以降あまり映画を撮ることができず後年になってから再評価されたらしいがすごく勿体ない。