マーくんパパ

ウィル・ペニーのマーくんパパのレビュー・感想・評価

ウィル・ペニー(1967年製作の映画)
2.8
雇われ老牧童のウィル・ペニー(C・ヘストン)、テキサスからの牛追い臨時仕事も解散し次の仕事場を求めて別の牧場に仲間と移って行く。途中、毛皮商人と鹿の保有を巡って撃ち合いになり1人殺してしまい恨みを買う。こちらの仲間も1人撃たれ町の医者まで運ぶ途中、オレゴンにいる夫を追って旅する母子に出逢う。新しい牧場で山小屋番の臨時雇いされたウィルだが、山小屋には先の母子が案内人に騙され越冬の為滞在していた。この山小屋は誰にも貸してはいけないと雇い主から厳命されていたウィルだったが、再度会った毛皮商人一家の復讐で深傷を負い看病してくれた恩もあり一冬ともに滞在することを黙認してしまう。幼い時から身寄りのない流れ者生活を続けていたウィルにとっては初めて経験する暖かい家庭の匂いでいつしかこの母子に惹かれていく。クリスマスの晩に又もや舞い戻ってきた悪党一家に捕らわれた3人。ここからウィルが脱出して一味を倒すも老いた自分が家庭を持つことなど分不相応と〝シェーン〟のように去って行く。束の間、老カウボーイが夢に浸る下りは悪くないけど、強面ヘストンとの役柄ミスマッチがどうもしっくり来ないのと、如何にも都合のいい展開が鼻に付きラストの別れが〝シェーン〟のように郷愁帯びるには至らず。