ニューヨークを観光する前に視聴。
9.11テロによる災害に立ち向かって戦った人々とその家族を実話に基づいて描かれた映画。
見てて色んな感情が溢れてしんどかったなぁ。
自分の家族が安否が不明になり、慌てふためく残された家族たち。そして救出されて喜ぶ家族たち。誰もが自分の大切な人が心配でならないし助かって欲しいと思う。
でも、自分の家族が助かって喜んでいるすぐ横には大勢の悲しみに暮れている家族たちがいる。多くの人が亡くなっている中で自分の大切な人だけが助かって喜ぶ姿に少し嫌気がさしてしまった。
もちろん自分も同じ状況だったら自分の大切な人が誰よりも助かって欲しいと思うだろう。なんならこの映画でフォーカスが当てられている2人の警官に感情移入してその2人が家族と再会するシーンでは感動して涙が流れた。もちろん誰もが感動するシーンだとは思う。でも、助かった2人の裏では多くの人が亡くなっている。そんな中で運良く救出された人だけを見て手放しに喜んでいいのかが分からなかった。その2人にフォーカスした映画を見て感情移入しているだけの自分にも嫌気がさした。
しかしこの映画は忘れかけていた人間の善を思い起こさせてくれる。人間の正しい道を教えてくれる。
自ら志願してビルに乗り込んだ警官たち。自分の使命は人を助けることだと信じる元海兵隊員。いてもたってもいられなくなりはるばる遠くからやってきた人々。
彼らのような見ず知らずの人のために自分の命を懸けて立ち向かう人々の姿に自然と涙が止まらなかった。
