ガブXスカイウォーカー

少林寺VS忍者のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

少林寺VS忍者(1979年製作の映画)
3.5
《あらすじ》
中国武術家のお坊ちゃん、アタオの結婚相手、弓子は日本武術の達人だったため、中国と日本、どちらの武術が優れているかで壮絶な夫婦喧嘩になってしまう。忍術までアタオに否定されてしまった弓子はついに日本に帰国。アタオは弓子を呼び戻そうと挑戦状を送って挑発するが、それを見た弓子の武術の師匠や仲間が誤解して中国へ乗り込んでくる・・・・。

前半は、新妻、弓子が力を持て余して、武術で像や壁を壊しまくる、日本の武器を振り回す、あげくの果てには忍者装束で暗殺技で襲ってくるなどやりたい放題で爆笑。夫婦ケンカも中国武術と日本武術の争いをコメディタッチに描いていておかしい。なんと言っても弓子役の水野結花のアクションがなかなかのレベルで盛り上げてくれる。ひょっとして、これって隠れた傑作?
と思いきや、後半は、アタオ対日本武術家七人のバトルばかりで飽きる。弓子はほとんど活躍しない。ラストも、全勝したアタオが日本武術家たちに非礼を詫びて和解したところで突然エンドだ。本作はアクションはすごいんだけど、途中からお笑いの要素がほとんどなくなってしまい、ひじょうに残念な一本である。

特撮ファンには倉田保昭(『闘え!ドラゴン』の不知火竜馬)、八名信夫(『秘密戦隊ゴレンジャー』の黒十字総統)、大前均(『電子線隊デンジマン』のバンリキ魔王)の出演が嬉しい。ただし全員、声は向こうの声優が吹き替えているけど。