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愛と追憶の日々のkikkiのレビュー・感想・評価

愛と追憶の日々(1983年製作の映画)
3.3
タイトルから想像していた内容と随分違った。今観ると多少の古さを感じたけれど、こんなにも沢山の賞を受賞していることに頷ける。1人の女性としての人生も大切だけど、その"1人の私"は妻として、母としての私であることも大切なのよね。言いたい事を言って、奔放或いは自分勝手であるようでいて、実は家族や友人自分の周りの人を大切に思う気持ちがとても自然に描かれていたように感じた。登場人物みんなが少し不器用で、いうならば「映画的な」特別な感動を誘うような台詞で語らないし、「映画的に」制作されたシーンで見せないからかもしれない。大人の中で心に距離を置いて大きくなった長男が、ずーっと気掛かりだったけれど、きっと破天荒な元宇宙飛行士が少しずつ解放してくれると思わせるラストが良かった。
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