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愛と追憶の日々のpauhのネタバレレビュー・内容・結末

愛と追憶の日々(1983年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

喧嘩しながらも結局はお互いを愛している母娘に心が温まり、それぞれの恋愛模様も観ていて面白かったです。
特に隣人のジャック・ニコルソンがインパクトがあり、海岸で身を乗り出しながら暴走してるシーンが危ないけど楽しそうで、勢いでぶっ飛んでいった時は笑ってしまいました。
ただ後半になり娘がまさかの癌を患ってしまった展開は悲しく、これまでに見た事が無いくらいの形相で娘への治療を求める母の姿に胸が締め付けられ、最後の亡くなった瞬間の悲痛な表情が観ているだけでも辛かったです。
特にもうすぐ居なくなるとわかっている母に必死に牙を剥く息子の心情を考えると、子供ながら自分の心を護るために必死なんだなと思い、最後に祖母に抱きしめられ堰を切ったように泣き始めたシーンは心苦しくなりました。
しかしラストの娘の葬式でジャック・ニコルソンが悲しい時にこそ楽しませようとプールに誘うのが素敵で、自分もこういう事が言える人間になりたいと思えました。
不思議と夢中になれる、素敵な作品でした!
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