爆裂BOX

巨大毒蟲の館の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

巨大毒蟲の館(2005年製作の映画)
2.8
女子寮の自室で昆虫の研究に熱意を燃やすカミ。だが、逃げ出した虫がジョシ―の顰蹙を買い、殺虫剤で全部始末されてしまう。悲しみに暮れるカミだったが、殺虫剤の影響で巨大化した虫たちが女子大生たちに襲い掛かる…というストーリー。
巨大化した虫たちが女子寮の女子大生たちに襲い掛かるZ級モンスターパニックです。
殺虫剤で虫の体内に居た謎の寄生虫が突然変異し、巨大化した虫たちが女子大生たちに襲い掛かるという本当にそれだけの内容です。冒頭で後々の展開を示唆する場面が出ますが、ここで登場する巨大カブトムシのCGには唖然とさせられる人多いでしょう(笑)この冒頭も別に後の展開への北尾煽るようなものでもないし…
登場する昆虫たちのCGはアサイラム作品で低CGに見慣れていてもなお低いと感じさせられるレベルですね。大きさもカマキリ以外はそこまでデカいと感じさせるレベルではないですし(まあ、普通サイズよりは十分巨大と言えますが)しかも終盤ミキサーなど家の中にあるもので簡単に倒されるくらい弱いです。襲撃シーンも犠牲者が悲鳴上げてオフスクリーンで血が飛び散る仕様なのでゴア描写もないですね。ただ、登場する昆虫がカマキリやクワガタ、カブトムシにサソリと普段巨大昆虫物では中々お目に罹れない面子なのは新鮮味があっていいですね。定番のクモもいますが、定番昆虫はそれくらいか。
女子寮が舞台ですが、普通に男出入りしてて、中庭には何故かジャグジーがあって水着でみんなで混浴という風紀乱れまくった寮なのでエロ描写が随所に出てきます。オッパイサービス担当の女優のルックスは微妙ですが…
主要登場人物のキャラは結構立ってましたね。虫の研究ばっかりしてて周りから「ブキミちゃん」のあだ名付けられてる主人公カミは出演陣の中で一番可愛い眼鏡っ子ですね。内向的だけど、割と人の意見聞かないです。突然変異の引き金引いたのはジョシ―だけど、元々の原因は主人公の研究にあると思うけどその事については特に言及されませんでしたね。主人公の姉でレズビアンのソフィーも爆乳美人で、タンクトップ姿でエロいキスシーン披露するけど脱ぎませんでしたね。最後まで生き残るとは思わなかったな。
日本人留学生?フミはカンフーの練習してたりまんま中国人ですが、虫達相手にあれだけ特訓シーン見せてたカンフー使わなかったのは勿体なかったな。結構かわいくて最後の方まで残ってたけど、終盤でアッサリやられちゃったのは残念でした。カミに好意を寄せるマーティンは勇敢だけど特に活躍することはなかったな。序盤でジョシ―に殺虫剤顔に吹きかけられて目をこすってばかりいたけど全然顔洗いに行かないので「早く顔洗ったほうがいいぞ…」と変なとこ気になっちゃいました。
巨大化の原因を作る性悪ビッチ女子―が一番キャラ立ってたかも。寄生虫によってウジを吐いたり、体がドンドン腐っていく所は「スリーデイズ・ボディ」等の「腐女子」映画彷彿させました。性格も虫よりになって虫を指揮したりできるけど、それ以外の特技は無かったですね。虫人間になっても性格変わらないのは笑っちゃった。彼氏というか奴隷みたいな扱いのロン毛の体育会系男子ミッチは一旦戻ってきた時に殺されると思ったけどカマキリ見てビビって速攻逃げ出して死なずに済むとは思わなかった。
ラストの悟りモノローグも何かよくわからないな。そこで生存者三人の前から歩いてきてすれ違うゾンビみたいな歩き方する奴は何なんだろ?ただの酔っぱらい?
タイトルとジャケから想像する通りのZ級ホラーですが、製作者たちが楽しんで作ってる感じが何か嫌いにはなれなかったな。糞過ぎてネタ映画としては楽しめるとも思います。