ダイアー教授

食人帝国のダイアー教授のレビュー・感想・評価

食人帝国(1980年製作の映画)
2.0
題:「ミシュランガイド食人部門」選考外

原題:EATEN ALIVE
製作:1980年、イタリア
監督:ウンベルト・レンツィ

カルト宗教にはまって失踪した姉を探す妹の話。
舞台はニューギニア島のメラウケとのことだが、近所の森林公園でロケしたかのような安っぽさである。

話は1978年に起きた人民寺院事件がモチーフになっている。
教祖の名前ジョナス(Jonas)はジム・ジョーンズ(Jim Jones)に因んでいるのだろう。

食人族はカルト宗教のコミューンの外にいる危険な連中。
ケダモノ扱いで風貌もカリカチュアライズされている。

『食人族』と較べると見劣りすること甚だしい。

パンチの効いたショックシーンはあり、ゲテモノ料理に違いはないが
味わいは、いまいちで深みとコクに欠ける。
とてもじゃないが食人ミシュランには載せられない。

食人映画界の海原雄山こと、私の舌は厳しいのだ。