ねこ無双

ヴァンピロス・レスボスのねこ無双のレビュー・感想・評価

ヴァンピロス・レスボス(1970年製作の映画)
3.5
ジェス・フランコを観る①

伝説のカルトムービー、ユーロトラッシュ、ヴァンパイア美女!
のキーワードで観てみたかった作品。

ジェス・フランコ監督作品お初です。
主演はソリダッド・ミランダという方で、ジャケを見て下されば分かると思うけど、超絶美女。
眼差しだけでフェロモンむんむん。
この美女に夢の中から誘惑され、異国情緒漂うトルコのカディダドス島を訪れたローラの幻想旅。
これもファムファタールものと言っていいのでは。

黒レースのミニドレスに真っ赤なロングストールなど衣装も全てオシャレ。
流れる血ですらファッションアイテムに見えてしまう。
トルコの古き建物や陽光降り注ぐ海辺が美しく描かれる中、赤の螺旋階段などインテリアで赤の差し色がサッと映えます。
ストーリーには邪な考えを持つおじさんが出張ったりするのですが、メインはやはり女吸血鬼ナディーンとローラの官能愛。
エロでオシャレで美しい旅をたっぷり味わえます。

特典映像にサントラも含まれてるんだけど、シタールが融合したインド風味のあるサイケでファンキーなステキ音楽です。

このうちの
「The Lions And The Cucumber」という曲は、タランティーノ監督の『ジャッキー・ブラウン』内でも使われているので、ご存知の方もいるのではないでしょうか。