ペジオ

ザ・プラマー/恐怖の訪問者のペジオのレビュー・感想・評価

3.2
日常に潜む恐怖…というかそもそも『自分で無い人間』って怖いんだって事を思い出した
この映画では主人公の女と配管工は住む世界(階層)が違うと描かれている
かたや研究者を夫に持つインテリ
かたやムショ帰りのブルーカラー
そんな相容れない筈の二人が心通わせるなどという映画的(?)な展開などは無く、ただただ現実のカリカチュア描写が続く
他人、しかも何だか生理的な嫌悪感を伴う人間が自分の世界を侵食していく恐怖と不安が「修理」という名目の下どんどん酷い事になっていくバスルームで表現されているのはわかりやすい

そんな風に観ていたって事は、僕も主人公に感情移入していたのかもしれないが、ラストを観て思い出した

「ああ、そういえばこの主人公も僕とは違う『他人』だったわ」
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