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報復軍団ヴィジランテ・フォースのHKのレビュー・感想・評価

2.3
ヒットした『マニアック』の直後にビル・ラスティグが作ったのが、アーティステイックとさえ感じる前作が嘘のような、凡庸なヴィジランテもののこれで完璧なオッサンの酒のツマミである。街で大暴れしている暴走族に妻は暴行され、3歳くらいのガキはショットガンで吹っ飛ばされるが法はまったく役に立たず(相手の弁護士はジョー・スピネル)、ドンッ!気い付けろボケが!車でぶつかった相手は暴走族の一員で、その言葉に頭の薄くなり掛かったロバート・フォスター(劇中フォスターは自ら頭をさすりながら薄くなったよと発言して仲間と和むが、この自虐ネタはフォスターから言い出したことだと思われる、のは、『アリゲーター』(80)でもフォスターは脚本にギャグが足りないから俺の頭をいじれ!と提案してそれが盛り込まれているのだ。どっかの朝の司会者は見習え!)は爆発してブチ殺し、裁判長まで爆破するに至るのだ。面白くないうえに全然すっきりしないところがよい。なお、ヴィジランテ・フォースというからにはフレッド・ウィリアムソン率いるそういう組織が結成されているのだが、フォスターはとくに入会したりせず、必要だったのか?とさえ思う始末である。
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