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サボタージュのogiのレビュー・感想・評価

サボタージュ(1936年製作の映画)
3.7
イギリス時代のヒッチコック監督作品✨
ロンドンを舞台に、映画館オーナーの夫
がテロの工作員だと知った妻の葛藤と、
爆弾テロの裏側の裏側と恐怖…その後の
顛末を描いたフィルムノワール🕶

ヒッチコック作品12本目の鑑賞🎥

ヒッチコック自身は失敗作だったと振り
返っているらしいですが、ヒッチコック
のセンスが光る一本であり、シルヴィア
・シドニーをヒロインに起用した貴重な
作品であることは間違いない✨

仕事を「サボる」とはサボタージュの略
だって教えられた気がするけど誰がそん
なウソを教えたんだろう🤥
解釈が大いに変わってくるぞ💦

ただ…ここで言うサボタージュとは。。
「大衆や企業に不安や警告を与えるため
意志を持ち、建物や機械を破壊する行為」
劇中ではこのように定義されていて、、
要するにテロ行為を指すのかな🙅‍♂️

あらすじですが。
映画館オーナーのヴァーロックは、妻と
その弟と3人で暮らしていたが、家族に
内緒でテロ活動を行う工作員だった。。

ヴァーロックを怪しむ刑事テッドは、
彼の妻に淡い好意を抱きつつ近所で潜入
操作にあたるけど、ロンドン市長の就任
パレードの日に合わせ、爆破テロが企て
られており…という展開。

爆破時間が刻々と迫る中、マークされて
なかなか外出できないヴァーロック…
何も聞かされず結果として加担させられ
る義弟…
テロ行為に至る一連の流れや時間の使わ
れ方が秀逸で、イライラや緊張感が本当
に凄かった!!

ヒロインのシルヴィア・シドニーさん✨
後に『ビートルジュース』や『マーズ・
アタック!』などティム・バートン作品
に出演して再脚光を浴びた名女優らしい
です✨✨

サボタージュとは。
フランス語が語源で労使争議行為の一つ。
職場の機械や設備に悪影響を与え労働量
や生産性を低下させ雇用主や企業に労働
条件の改善を訴える行為。
つまり労働者の不満をかたちとして表す
手法のことだったんですね。

1936年と古い作品のため画像の粗さと
暗さが目立っていて少し見づらいですが
映画の内容と緊張感が充分にあるので
尺の短いサスペンスとして楽しめます。
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