おくちん

マルサの女のおくちんのレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
3.5
観たかった伊丹作品。バブル時代の日本がエコノミックアニマルと揶揄されていた頃。僕は中学生くらいで、時折テレビでやっていたのをドキドキして観たような記憶。あらためて観たら。冒頭からヤラレた!エロを交えて、金と女と欲望まみれに生きる大人達。真っ直ぐに正義に働く亮子。当時はまだまだ男性社会で、今よりもっと生きづらかったであろう母子家庭。仕事に社会に打ち勝とうと燃える亮子に子どもはどうしているのかと気になりました。欲望の権化、権藤。権藤の純粋なまでの欲望に惹かれているように亮子が見えました。人間は哀しくて面白い。そう思わせてくれる伊丹監督。音楽も初めから最後まで最高でした!ほかの作品も観ていこうと思います。