ひゅうどんこ

マルサの女のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
4.8
 既に『お葬式』は発表されていましたが、宮本信子による、日本映画の新しいヒロインが誕生した瞬間です。

 男女間の友情はなかなか成立しにくいものですが、それより難しいと思われる敵どうしの奇妙な信頼関係によって、問題は解決へと向かいます。

 本田俊之の音楽もバッチリ合ってますね。一仕事終えた権藤のダンスとのマッチングは最高!(大物脱税者を権藤という名前にしたのも多分意図的では、、)。

 伊丹十三を七光りとみる意見も一部にあるようですが、邦画に新境地を開拓した稀代の名監督だと私は思ってます。