せみ多論

マルサの女のせみ多論のレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
4.0
面白い。

宮本信子と山崎努が物語の軸なのですが、彼らは仕事上は捜査する側される側と敵対構造であるのに、プライベートではそう争う様子もない。

宮本信子が徹底的に脱税を暴く仕事の鬼でありながら、プライベートでは人の子まで気にかける優しい一面を持っていたり、また山崎努が犯罪を犯すものでありながら、子を大切に思う父でもあり、人物が単純な記号化されたものではなく、深みのある描かれ方をされていて、非常に見ごたえがあった。

そして本作はもう撮られてから30年近く経つ作品なんですね。
出演されている役者さん達が若い若い。
当時の少しバブリーな感じも合わせてそういった部分も見ていて楽しく思えました。

んー続編も見てみよう。
せみ多論

せみ多論