爆裂BOX

マッドマン・マーズの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

マッドマン・マーズ(1981年製作の映画)
3.2
キャンプファイアを囲んで怖い話をする若者達。その中の一人がかつて狂って家族を惨殺し吊るされた農夫「マッドマン・マーズ」の話をする。お調子者リッチーがその名前を呼んだ時…というストーリー。
名前を呼ぶと現れる殺人鬼「マッドマン・マーズ」がお調子者がふざけて名前を呼んだことから現れ殺戮を行うスラッシャー・ホラーです。キャンプ場を舞台に殺人鬼が暴れまわるという「13日の金曜日」のエピゴーネンの一つですね。しかしタイトルでは「マッドマン・マーズ」となってるのに本編では普通に「きちがいマーズ」と表示されるのはなんかすごい。何で本編では「マッドマン・マーズ」使わなかったの。
お話としてはこの手の映画のセオリー通りで特筆する者はないですね。キャンプ場には指導員と子供たちがいますが、殺されていくのはイチャイチャしてたりする指導員たちの方ですね。不審な影を追って帰ってこなくなったリッチーを探しに行った指導員たちが次々殺されていきます。子供たちは最後バスで脅かされるくらいで傷つけられることはなかったですね。
最初の犠牲者が早い段階で出たので「テンポ良いな」と思ったのもつかの間、後は後半まで登場人物の後ろ横切ったり姿は映るけど中々襲い掛からないんですよね。流石に中盤ダレました。
殺害方法は喉搔き切ったり、首吊りにしたり、斧で首チョンパやボンネットで首チョンパ等バリエーション多いですが、直接的な描写は少ないですね。斧振り下ろした瞬間次の場面に移ったり。でも、首チョンパされた死体の断面をしっかり見せてくれるのでゴア描写はそれなりかな。
殺人鬼マーズのキャラが大柄でブサイクなおっさんという感じでイマイチキャラ弱かったですね。ずっとウガウガ言ってるだけだし。
ヒロインで「ゾンビ」のフラン役で有名なゲイラン・ロスが出演して入浴シーンなど披露してくれます。
後半の子供たちをバスの乗せての脱出劇や、マーズの住処に乗り込んでの戦いなどはそれなりに盛り上がりました。「悪魔のいけにえ」みたいなフックに胸刺されて吊るされながらもナイフで最後に反撃するど根性は良かったですね。
マーズの名前を呼んで呼び起こした元凶であるリッチーが最後まで生き残ったのは意外でした。森の中やマーズの住処彷徨いながらも真正面から対面することなかったから強運の持ち主かも。
オープニングやエンドロールで流れるマーズのテーマソングが耳に残る曲でしたね。
13金フォロワーのスラッシャーホラーとしては悪くない出来だと思うので、スラッシャー好きなら暇潰しにはなるんじゃないでしょうか。