人類ほかほか計画

妖刀・斬首剣の人類ほかほか計画のレビュー・感想・評価

妖刀・斬首剣(1985年製作の映画)
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超久しぶりに観た。
ワイヤー&編集芸術の大金字塔。
人は飛べる。吊って繋いでどれだけでも。
武士道もの最高峰。
遥か海の向こうの故郷を見つめ立ち続ける柳生新陰流宮本一郎の勇姿そして狂気(『柳生忍法帖』の柳生十兵衛ばりに「徳川家<武士道」思考)。
「剣とは武術とは何か」というお決まり問題、「こんな勝負に何の意味が……」と問う中国の剣聖に対し、日本側は問答無用是非も無し死ぬことと見つけたりシグルイなりスタイル、ザッツ竹を割ったような武士道。
『キル・ビル』よりめちゃくちゃ先に『柳生一族の陰謀』テレビ版の「裏柳生口伝に曰く……」を引用。
荒磯の断崖でまでスモーク焚く気概……、それは「我こそ『侠女』のキン・フー監督の正統後継者なり!」という意味の、初監督作における狼煙なのかもしれない……。