のりまき

妖刀・斬首剣ののりまきのレビュー・感想・評価

妖刀・斬首剣(1985年製作の映画)
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剣聖と日本の剣豪柳生新陰流の宮本の対決。そこに家名復興やら将軍の陰謀がからんでぐちゃぐちゃ。面白いのは当然悪は日本なのだが、宮本は一線を画しあくまでヒロイックであること。次々襲い来る忍者に立ち向かう剣聖&剣豪。剣聖も将軍に与した漢族と闘う。監督は明らかに「影の軍団」フリーク。日本刀に魅了される香港人は多いが、袴を後ろ前に着付けたり(ま、分かりにくいよね)道着を着流したり無茶苦茶なものが多いが、これはよくリサーチしてある。腰に大小(おお、脇差しがちゃんと短い!)をたばさんだり、雲水がいたり、さらには日本刀で切り結び、摺り足で走る。まあ、徳利かららっぱ飲みしたり、決闘に温泉浴衣のような着流して現れたりもありますが、ましな方。スプラッタ度はかなり高めで両足切断、五体微塵、斬首、手指損傷、隻腕(薄桜記?)など。しかし「虚」というテーマが明確で日本人がカッコいい珍しい作品。
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