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第十七番のarchのレビュー・感想・評価

第十七番(1932年製作の映画)
4.4
ある屋敷に集まる人達、何の因果なのか、そこには一体の死体が落ちていた。
誰が犯人なのか、という疑問は一切深掘りせずに物語は二転三転とぐらついていき、暴走列車の如く暴れ始める。ストーリーは乱暴も乱暴だが嫌いじゃない!

序盤はサスペンスやミステリーな雰囲気に包まれており、これまでのヒッチコックの雰囲気がある。しかし話が進むにつれてヒッチコック初のバトルアクション(笑)や原作の戯曲にはない後半の列車アクション等の"動"の部分が全面に押し出されていく。

特にミニチュアを使った乗り物アクションは本当に迫真の出来で見事、物語の歪つな飛躍も大好物で、ヒッチコックらしからぬ作品ではあるが大好きでした。
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