ジャックパランス主演刑事ものと言うことでずっと見たかったがようやく鑑賞。
ウェイド刑事はダーティハリーより非合法な捜査方法でポールカージーばりの私刑ぶり！
私刑を行うとき以外は銃を抜いていないと言うのも珍しい。
終盤カーチェイスからの銃撃戦、ボート上での戦いは良い。
悪党を全員片付け家に帰る。そこで予想していた人が登場し、まさかとは思っていたけどもバッドエンド。こういう刑事ものではなかなか見ない終わり方。刑事ものでありながらヴィジランテものでもあるので納得。
日本ではVHS化すらされておらず、テレビ放送1回のみ。お願いだからBlu-ray出して欲しい。(吹き替え付きで)

スコアはハワイ5-Oなどのモートンスティーブンス！オープニングのキャッチーで格好いいタイトルから一転サスペンスフルなものに。
途中流れるジャズなど刑事ものスコアが好きな人にお薦めのサントラ！

仕事から帰って着替えの途中に母親からきた電話をめんどくさそうにかわしてメイクしてドレスアップしてどこ行くん？と思いきや年寄りしかいない賭博場でギャンブルする女子からはじまる殺人、つまんなくてもかまわないよ！って思えるくらい好きな幕開け。担当刑事のジャックパランスは正義のあまり街のクズどもを単独で射殺。教会で密会中のジョースピネル率いるギャングスタも海上で一掃。そんであのラスト。画像いじりのバカバカしさ。これが70年代のアメリカのアクション映画じゃ！っていう気概がビンビンしている。もちろん好きに決まってる。

いやー素晴らしい。白ワイン専門の突進型刑事パランスさん、正義感と怒りでレイプ殺人犯を自然な流れのまま銃殺。その帰り際を恋人に目撃されて特徴までしっかり覚えられてしまう。その後も街の掃除を続けてざっくりした流れのまま派手な音楽のなかボートでの銃撃戦、とにかくこのざっとした粗暴な感じがそのままパランス世界という感じで興奮する。セリフの細部はあまり分からないが、もはや下手すればまともに見ると面白くないような気さえする。そしてアッパーなまま終わるのかと思いきやのあのラストが美しい。