ガブXスカイウォーカー

フライング・バトルのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

フライング・バトル(1993年製作の映画)
3.8
《あらすじ》
賞金稼ぎのチャン(レオン・カーフェイ)と甥のラン(ジミー・リン)は、美女武術家のファン姉妹(チョン・マン、グロリア・イップ)と賞金首の奪い合いをしながらも互いに惹かれあっていた。ある時、盗賊の九尾の狐(ジャッキー・チュン)とその妻・飛天猫(マギー・チャン)と言う妖怪夫婦を捕らえに行く事になるが…。

ノリノリの役者陣、華麗な剣技、迫力あるワイヤーアクション、豪快にぶっ壊される建物、そしてバリー・ウォンのハチャメチャな脚本が凄い。例えば、不死身の盗賊の弱点がなんと人の愛し合うセリフや行動なので、チャンとランが嫌々ながらも男同士でキスをしてみせる。それを見た不死身の盗賊は死ぬ(笑)。くっだらね~!
飛天猫が荒らされた棲み処を見て、「何があったのか現場再生機を使いましょう」と機械を操作すると、チャンたちが九尾の狐を捕獲する絵が出てくる。妖怪の技術スゲーと思ったら、なんと裏の部屋でジジイが絵を描いているではないか。飛天猫が「なぜ夫を助けなかったの?」と聞けば、ジジイは「ワシの仕事は現場の再現だ。他のことは関係ない」と答える。何これぇ?(笑)。
九尾の狐の媚薬を浴びて体の疼きがとまらないチャンとフォン姉。解毒剤は童貞のオシッコだ。てっきりランが出すかと思ったら、なんとチャンが出す。いい歳して童貞かよ?(笑)。
全編こんな調子でナンセンスギャグが続くから面白い! DVDは画質が悪いけど、ジャッキー・チェンやチャウ・シンチーともちょっと違った、コメディアクション時代劇を楽しみたい方にはぜひお薦めしたい。