高橋

劇場版 空の境界/第六章 忘却録音の高橋のレビュー・感想・評価

5.0
公開当時、中学生だった。テアトル新宿という小さい映画館に一人で観に行った。一人で映画館に行くという経験も初めてだったし、新宿に一人で行くのも初めてだったと思う。確か夏で、朝の上映に間に合うように早起きして行った。当時スマホもなく、方向音痴だから映画館までの地図を公式サイトから印刷して迷いながら苦労してなんとか着いた。学校の友達は誰も知らないような作品だったが、いざ映画館に入ると観客はいっぱいで立ち見することになり、空の境界を好きな人がこんなにいるんだという嬉しさというか仲間意識というか、そういう不思議な感覚が芽生えたことを今でも覚えている。あの当時のアニメを観ることの楽しさって、アニメがこれだけ普通になった今とは違う楽しさがあったな。マイノリティ感というか。

色んなことが初めての経験ということ、原作が好きで映画化したことは知っていたけどキービジュアル以外ティザーなども観れなかったから、シリーズものだけどキャラクター達がどんな声なのかとかすら何も知らない状態で観に行ったこととかもあって、とにかくわくわくしたし、今でも特別な思い出になっている。

初めてみたときから音楽も最高だなぁと思った。梶浦由紀とufotableの最強タッグのはじまり。
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