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どついたるねんのプライアのネタバレレビュー・内容・結末

どついたるねん(1989年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

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試合で大怪我をして再起不能と言われたボクサーの赤井。
強引で一本気な性格のため、ジムの経営に失敗し、現役復帰を決意。

元チャンピオンの原田芳雄をトレーナーに迎え、練習開始する。
で再起戦、ボコボコにされて、セコンドが思わずタオルを投げ入れる。
その瞬間ラッキーパンチがヒットし、相手がダウン。ここで終わり。
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高校生の時に見て、めちゃくちゃ感動した映画。
当時は赤井英和を知らなかったが、何とかっこいい男かと思った。
そしてその頃は赤井秀和の人生を描いた映画やと思い込んでいた。
今考えたら単なる作り話やったんやけどね(場)

赤井英和って今はただのオッサンやけど、実はこんな熱い男なんやって、
嫁に熱っぽく語ったことがあるらしい、あんま覚えてないけど(場)(場)(場)

減量に苦しむ対戦相手のジムの前で見えるようにハンバーガーを食うシーン、
その時の赤井のイヤらしい顔が勝負の世界の男を象徴していて良かった。
そして自分も減量中なのでその後で無理矢理吐くシーンの悲壮感も良かった。

でも当時と違い、これが創作とわかってしまったせいか、
改めて見た今回は、昔ほど感情移入することはなかった。
まあ高校生で今よりは血の気も多かったから、今より共感できたのもあったろう。

今見ての感想はと言うと、赤井が余りにも精神的に成長しないのがもどかしい。
奇跡のカムバックって言っても実際ボコボコにされとっただけやし、
減量して試合に出ただけで、それが奇跡かって言うと、奇跡ちゃうよなあ。

その赤井と対照的な、理性的で人間的に謙虚な元チャンピオンの原田芳雄。
当時としてもむしろこの人に感情移入していた面があるのを覚えている。
いやあそれにしてもこの人、味のあるいい演技やったなあ。
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