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恋のクリスマス大作戦のnのレビュー・感想・評価

恋のクリスマス大作戦(2004年製作の映画)
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荒唐無稽感強めにはじまる冒頭こそ大丈夫かなぁってなるし、中盤も(スベり方とかで)ちょくちょく怪しいとこはあるんだけど、総じて観るとわりとブラックなとこもちゃんと描いてるし、悪くないなって思える作品。
ま、ガンドルフィーニのキャスティング時点である程度「最悪」にはならないことが担保されてるといえばそうなんだが。

いわゆるレンタルファミリーもの。
この設定自体、個人的にはシナリオ初心者がシナリオコンテストに出すときの定番設定ってイメージで、要は「家族は大切」を言うときに一番初めに浮かぶ"ちょっと奇抜っぽい設定"じゃんて感じで全然良く思ってなかったんだが、これに関してはわりと観れるなって。
特に、主人公を大金持ちっていう設定にしちゃって、家族役をやってあげる側が「金のため」ってことにしてあるのはわりと納得がいくっていうか。へんな情けとかではなく。金が目的でイヤイヤ主人公と付き合うことで皮肉っぽさと笑いを生んでいく。

そしてこの映画も、主人公のトラウマ(家族がいないこと)っぽいことは映画の後半(だいたい70分くらいにくるやつ)でポロッと言わせて処理させる。

あとフィルム特有の質感がこの映画では特になんかいい感じ。シンプルに撮影が美しいっていうかね。クリスマスっていうか冬のよい雰囲気がわりとよく感じられる。
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