りょうた

デッド・オブ・ナイトのりょうたのレビュー・感想・評価

デッド・オブ・ナイト(1974年製作の映画)
4.3
ベトナムに出兵した息子の帰りを待つ家族の元に戦死の報せが届く。だがその夜息子アンディは帰って来た。帰還を喜び合う家族だったが、アンディの様子がどこかおかしい。ほとんど寝ないし食べない。そしてある時彼は家族で可愛がっていた愛犬を殺してしまう。父親は喪失感から酒に酔い、友人の医者に相談しアンディと話すため家に来てもらう。アンディは家に帰る時にヒッチハイクをし、乗せてくれたトラックの運転手を殺していた。話をする中で疑いを強めた医者が警察に伝えようとするが、後を追ったアンディにより殺されてしまう。
実際は死んでいるから放っておくと体は腐敗していく。殺した医者の血を注射することで一度は元に戻るが、再び崩れ出す皮膚。妹とダブルデートに出掛ける時には手袋とサングラスで隠すも結局はバレて恋人に手をかけてしまう。
切なく哀しいゾンビ映画。息子のやったことに気付いても警察に嘘の証言をする父、最後まで守り抜こうとする母の愛。何よりこんなに切ないラストはない。
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