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春香秘伝 The Servantのだいのレビュー・感想・評価

春香秘伝 The Servant(2010年製作の映画)
4.0
イム・グォンテク監督の『春香伝』も観たし、それなりに春香と夢龍の物語とはこういうものなんだな~とわかってから観たのですが……驚きました!
伝承されている『春香伝』の中にはバッドエンドの物語もあるとのことですが、この『房子伝』のラストはちょっと趣が異なりますね。
哀しくもあり、ある意味これはこれで幸せだったのかもしれないしㅠㅜ
素材はあくまで素材であり、語り手はその素材の中の何を核として創り、伝えるかということなんだろうな、とそんなことも感じました。
真実かどうかはわからないけれど、私たちが知っている『春香伝』はたしかに美しい物語なのだから……。

さて、夢龍と房子。
二人の男性の内で惹かれちゃうのはやっぱり房子ですねㅎㅎ
キム・ジュヒョクはこの作品で初めて知りましたがすごく雰囲気のある俳優さんですね。
横顔、視線に艶があります♡
一方のリュ・スンボムは、キャストを見た時に「え~~~夢龍がリュ・スンボムゥ~~~(ナシじゃね?)」と思ったのですが、見終わってみると「こりゃリュ・スンボムだな」という感想に落ち着きましたㅋㅋㅋ
春香は『パラサイト』の奥様が演じておられます。
この方ってセクシー担当なの???
オ・ダルスもいい役どころ。
前半はオ・ダルスが観客の興味関心をぐいぐい引っ張っていってくれます。

また見終わった後いちばん気になったのは「これって韓国の人にとってアリなのかい? ナシなのかい?」ということ!
NAVER영화のレビューをちょっとだけ拾い読みしてみたところ。。。

・露出シーンだけが話題になってしまって作品としてまともに評価されなかったのが残念な感じ。
・ウィットのある想像力と俳優たちの演技力が最高。
・評価点を低くしたキッズたちは映画ではなくAVを期待したのだろう。映画は映画自体で観ろ。

鑑賞ポイント投票では
ストーリー29%
演技27%
演出21%
映像美19%
音楽4%
という割合。

古典を再解釈したそうだが面白くない、というような意見ももちろんあったものの、結局300万人を動員した映画となったそうです。
私は、好きだな。
新解釈版 春香伝。
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