こぅ

レオパルドマン 豹男のこぅのレビュー・感想・評価

レオパルドマン 豹男(1943年製作の映画)
4.1
【過去を逃れて】が、ノワールとして 完成 されていた、
ジャック・ターナー監督による【サイコ・スリラー】。
イタリア式で言う所謂【ジャーロ】。

コーネル・ウールリッチの[黒いアリバイ]が原作。

勝手に 狼男 の系譜かと思っていた。

開始のフラメンコを練習するクロ・クロのカスタネットの音と
隣のドアを叩くキキの動作がシンクロしているのがユニーク。

スターになりたいトップ女優争いが激しい会話。
カメラワーク&構図、カット割も絶妙でテンポが良いセットは心地良い。

宣伝係のジェリーが借りてきた【黒豹】がショーで逃げ出して
から次々と無差別女性被害者が出る、、

悲劇に至る前の風(葉)の音、水滴の音や靴音、暗闇に光る
黒豹の目、高架下での静寂の中突然の電車通過による音と
顔照らす光の点滅、ひと気無い街灯の灯り等の演出による息を
呑む様な精神的恐怖描写が巧妙で、決定的シークエンスは
自体すら見せずも(見せないを利用)ホラーを成立させるのは
モノクロ特有で、抜群の効果を上げている。
最初の被害者の血が、ドア下の隙間から流れ出す演出も効果的
で特筆。怪事件を長く引っ張るミスドも巧い。

既に1週間前に、、終盤に事態は急変⁉︎

クライマックスでもギリギリ犯人は分からないが、一気に
【急展開、呆気なく解決】に至るのはクラシックの定番
(ズルズルするよりは良い)。

難点は、犯人当てへの伏線が無い⁉︎。
動機が雑(よう分からん)。


ラスト、犯人犯行自供中に、、感極まり◯◯は良かった‼︎

美女多数とスクリームも良い映画。
こぅ

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