ー 最初の質問、最初の答え
　 第ニの質問、第ニの答え
　 第三の答えは銃弾で返す ー

原題 : ANDA MUCHACHO, SPARA！
　　　（行け 若いの 撃て！）

邦画タイトルが珍しくほぼ原題直訳なのは、本作が劇場未公開だから。
もし日本で上映されたなら、いつものごとく [脱獄無頼] とか [一撃必殺の若大将] みたいになってたろう。
何の配慮か忖度か知らないが、長らくソフト化されなかった不遇の傑作。

最後まで明かされない主人公の目的
様々な感情が押し寄せるクライマックス
劇的に高まる決闘のカタルシスは、マカロニウエスタン屈指のボルテージ

モリコーネの盟友ブルーノ・ニコライ作曲のサントラが怒涛の疾走感！これを聴いたら、普通では居られない！
涙を滲ませ怒りに燃える目で駆け出したくなる！
コンビニの買い物帰り(おでん)だろうと！
犬の散歩中であろうと！
https://www.youtube.com/watch?v=oLJhGIU4IhU&list=OLAK5uy_nW_yU83iSANmI0t1GT2cnhNNGLDWy4qTc&index=8

静かに始まり徐々に盛り上がりを見せるメインテーマ曲は、物語の全てを的確に表現している。
https://www.youtube.com/watch?v=9DiienAVqDw

知名度も低く偏ったジャンル映画だから万人と共感出来ないが、自分の[好き]は自分だけのもの。

～ 好きも嫌いも同じコインの裏表
どう転ぼうと、値打ちは変わらない ～

• #これを聴いたら普通ではいられない
• #マカロニの世界
• #コテコテ古典
• #昔々西部で…

だってもうタイトルが最高やん！

『殺しが静かにやって来る』に並ぶマカロニウエスタン名邦題のひとつ。タイトル同様、映画自体もちろん激アツで、これほどの傑作が多くの人に届けられない現状は完全におかしいし、憤りすら感じるね。マカロニ黄金期を過ぎた71年制作です。

鉱山収容所から脱走した主人公ロイ（ファビオ・テスティ）は、坑夫のホセリート（ホセ・カルヴォ）に助けられる。坑夫たちはレッドフィールド（エドゥアルド・ファヤルド）という権力者の圧政に苦しめられており、ロイは自らの目的である復讐を遂行していく一方、ホセリートらを通じ、失いかけていた人間性を取り戻していく、のだ！

マカロニ武芸帳・ファビ丸伝とでも言うべき、伝説の“床屋椅子上体反らし撃ち”や回転撃ちといったアクロバチックな技の数々！

『荒野の処刑』然り、白シャツ白パンツが基本のファビオ・テスティのシルエットは、クリント・イーストウッドに並ぶほど美しいね。本作は郵便局のおじいちゃんを筆頭に、登場人物の衣装の着こなし方が本当におしゃれ。レッドフィールドの手下たちも、端役の一人一人までカラフルでカッコいい。そして紅一点チャロ・ロペスの素晴らしいおっぱい。

モリコーネ先生の相棒、ブルーノ・ニコライによる最高のスコアは、友情や村人への恩義、そして復讐へと向かうロイの熱き想いを砂塵に解き放ち、圧倒的な盛り上がりを演出しています。

散りばめられた伏線が怒涛の勢いで回収される後半、特に最後の決斗で明かされる、ロイがコルトSAAをファニングする手のズームカットの意味と、その一瞬に集約された本作最大のエモーショナルな一撃には胸が熱くなること間違いなし！

マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクションでも発売されましたので、機会があれば是非ともお見逃しなく！

• #荒野のrollin棒

そのうた再現したいが今は残念な感じ。