くわまんG

ブレイキング・コップスのくわまんGのレビュー・感想・評価

ブレイキング・コップス(2006年製作の映画)
3.5
あらすじ:何もかも正反対な相手でも、同じ志を持っていれば竹馬の友になれるよ。

相手が自分よりアホだと思い合ってる凸凹刑事コンビが凶悪犯をぶちのめす!…というお話。

英語圏のオンタリオ州と仏語圏のケベック州、ライバル関係のお隣さんです。カナダ版の広島県と岡山県といった感じ。お互いに相手が自分より下だと思ってる者同士の勝負は泥仕合と決まっています。

オンタリオの四角四面刑事とケベックの野蛮刑事が共闘するベタなバディものですが、各キャラの掘り下げが深いので、すっかり二人のファンになりました。

仕事に一生懸命過ぎるが故にバツイチ子持ちの働き蜂となった二人の中年ですが、人望だけは人一倍。しかも同じ辛い経験と同じ高い志を持つ者同士。最高のコンビです。

ハイライトは、お互いの家に招き合うシーン。夕食を共にすることで家族同然になってゆく、心温まります。あと、ブシャール(野蛮な方)が元嫁に許しを乞うシーンは泣けましたね。あの場面で「すまなかった。どうか許してほしい。」が言えるのは、大した人物です。

クライマックスが弛緩していたのと敵が小物だったのが残念だけど、ドラマは安定しているしグロゴアバイオレンスな笑いもあって満腹感のある一本でした。