たけちゃん

ニール・ヤング/ハート・オブ・ゴールド 〜孤独の旅路〜のたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
風景は変わっても、精神は変わらない……


ジョナサン・デミ監督 2006年製作
主演ニール・ヤング


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、11月12日はミュージシャン、ニール・ヤングの誕生日です。
ニール・ヤングの名前を聞いてピンと来る方はお友だち(ˆωˆ )フフフ…。これまで、音ネタ💩ウンチクンでも度々登場しています。
ニール・ヤング個人の名前ではなくて、所属していたバンドのクロスビー・スティルシュ・ナッシュ&ヤング(CSN&Y)で紹介したこともありますね。


【ニール・ヤング】
1945年11月12日、カナダのトロントで生まれました。
僕は生粋のアメリカ人だと思っていましたが、カナダで開かれたバンクーバーオリンピックの閉会式では、国を代表して演奏もしていますからね。
ルーツはカナダ人と思っているんですね。

それにしても、ニール・ヤングほど色んな顔を持つミュージシャンも珍しい。
ある時はカントリー、ある時はロック。
アコギ1本で繊細に歌うかと思えば、爆音のギターサウンドを披露する。
ロカビリーからトランスまでやっちゃう。
本当に驚きます。
そして、驚かせます( ˘ ˘ )ウンウン

そのキャリアを全て紹介するのは難しいし、僕も分かりません。
ニール・ヤングは好きですが、個人的には、クレイジーホースというバンドと組んでいる時のアルバムが特にお気に入りなんです。
ついつい聴いてしまう。
特に、ライブがサイコーです( •̀ω•́ )و✧
興味があれば聴いてみてね( ̄^ ̄ゞ





さて、映画です。
監督はジョナサン・デミ。
音楽ドキュメンタリーを数多く撮っているジョナサン・デミ監督ですが、これも実に良いです。
以前、トーキング・ヘッズの「Stop Making Sense」をレビューしましたが、そのギミック溢れる感じとは全く違います。
当然、アーティストに合わせた演出なんですよね。
それが素晴らしい。
ただ、心地良すぎて眠くなるのは、ここだけの話……
この映画の後、再びニールと「ジャーニーズ」という映画を撮っています。来年はそちらをレビューしようかなぁ。


色合いがブラウンなので、まるで荒野でライブを行っているかのようですね。実に味わい深い。
このライブタイトルは「ハート・オブ・ゴールド ~孤独の旅路~」だから、金色イメージなのか……。
その「Heart of Gold」自体は、1972年発表のアルバム「Harvest」に収録されています。


このライブはニール・ヤングの2005年発表の当時のニューアルバム「Prairie Wind」のお披露目として企画されたものです。
「Prairie Wind」は、名盤「Harvest」そして「Harvest Moon」に続く三部作という位置づけで、サウンドがまんま「ハーヴェスト」ですね。
それらのアルバムが好きな人ならたまらない。

オープニングに流れるのは「It's A Dream」のアルバムバージョンです。優しい曲だなぁ。少しニール・ヤングらのインタビューが流れます。
もう1曲「Prairie Wind」が流れる中、ライブスタート。2005年の8月18日。

まずは、ニューアルバムのお披露目。
アルバム1曲目の「The Painter」と、それに続く「No Wonder」。この曲のスティール・ギターがすんごく好き。
3曲目「Falling Off The Face Of The Earth」
そして、初めて買ってもらったギターのエピソードと共に「Far From Home」
このアルバムの肝とも言う曲が「It's A Dream」。昔を懐かしむように味わい深く歌われますね。
そして、表題曲の「Prairie Wind」の前のMCでは、ジョーク交じりに認知症になった親の話をしていましたね。曲もすごく好きです。
娘の話なんかをして「Here For You」
後ろに笑顔の奥さんの姿も。
ハンク・ウィリアムズが使っていたというギターの紹介をして歌うのが「This Old Guitar」。なるほど、そういういきさつだったのか。コーラスで入ってくる奥さんも良い。
1曲とばして、アルバムラストの「When God Made Me」。タイトル通り、賛美歌のよう。
ここまでがアルバム「Prairie Wind」からの曲。

そして、ここから2部になるのかな?
曲によって、バンド編成が変わりますね。
「I Am A Child」、これはバッファロー・スプリングフィールド時代の曲で、1968年の発表です。昔からのファンは嬉しいだろうなぁ。
そして、「Harvest Moon」です。ギターのイントロから上がる。最近、映画「クワイエット・プレイス」で使われてたんですが、覚えてます?
そして、アルバム「Harvest」の曲が続きます。
まずは名曲「Heart Of Gold」
「Old Man」と「Needle And The Damage Done」はギター1本で。
バンジョーを弾きながら歌う「Old King」はアルバム「Harvest Moon」の曲です。
カントリーの歌姫ニコレット・ラーソンと歌ったという「Comes A Time」。1978年発表のアルバムで、邦題は「今がその時」。彼女は惜しくも1997年に45歳で亡くなりました。
このライブで唯一の人の作った曲となる「Four Strong Winds」。ニール・ヤングが10代で聴いた思い出の曲だそうです。
そして、フィナーレ。
「One Of These Days」は「Harvest Moon」からの曲です。余韻が素晴らしい。



そして、エンディング。
客もメンバーも全て帰ったあとのステージ。
ニール・ヤング1人演奏する「The Old Laughing Lady」。
この曲はニール・ヤングのファーストソロアルバムに収められています。
弾き終わりギターをしまうニール。
わぁ、なんて素敵。
それを見られて幸せです。
ニール、お誕生日おめでとう(^-^)
これからもお元気で\(^o^)/