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舞台恐怖症のkojikojiのレビュー・感想・評価

舞台恐怖症(1950年製作の映画)
3.7
#1182
1950年 イギリス🇬🇧映画
ヒッチコック26/53
原題は「stage fright」舞台でのアガリ症(舞台負け)の意味だ。

いつも同じ書き出しで申し訳ないが、観終わると思うのだ。
「さすが、ヒッチコック!」
面白い。
ただし、ヒッチコック自身はこの映画を「汚点」と語っている。その汚点は回想の中の 嘘の回想なのだが、私はストーリーの面白さには関係ないと思う。

今回は豪華に悪女デートリッヒを迎えて、歌まで歌ってもらう。そして最後は得意のドンデン返し、雨の土曜日の退屈な午後には最高だ。

緞帳が上がると、警察の車をまいて、車を走らせる男女が映る。
男が焦っている。女イヴ(ジェーン・ワイマン)は父の船は2時間後に着くという。
男が事件のあらましを語り始める。
男の名はジョナサン(リチャード・トッド)

ジョナサンのアパートにシャーロット(デートリッヒ)が血だらけのドレスでやってくる。彼女は夫を殺して来たと彼に告げる。
今から舞台の練習に行かなければならないが着替えのドレスがない。
そこで、ジョナサンがシャーロットのアパートにドレスを取りに行くことになるのだが、実はこれはジョナサンを容疑者にするための罠だった。

イヴはジョナサンを匿い、ジョナサンの容疑を晴らすために、家政婦としてシャーロットの家に入り込むのだが…

イヴに協力するのが、良い味出している父親ギル(アラステア・シム)と刑事スミス(マイケル・ワイルディング)。
スミスとはいつしか恋仲になる。
捜査に来た刑事と恋仲になるパターンは前にもあったが、どの映画か思い出せない。

特別ゲスト出演みたいなデートリッヒだが、やっぱり悪女をさせたら、右に出る者がいない。この当時No.1だろう。他は知らないんだけど…。💦
とにかく貫禄がすごい。

因みに現在活躍中の女優で悪女が一番似合うのは「ケイト・ブランシェット」をおいて他にないと思っている。
他あんまり知らないんだけど…💦

いずれにしてもこの作品、謎解きものとして、ヒッチコックサスペンスを堪能させてくれる。

2023.05.13視聴217
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