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ニンジャ II・修羅ノ章の堊のレビュー・感想・評価

ニンジャ II・修羅ノ章(1983年製作の映画)
4.3
金閣寺を映して【TOKYO JAPAN】のファーストカットの時点でスコア満点にしようかと思った。確実にキルビルより面白い。中盤の格闘戦→銃撃戦→車から引きずられる(『スピード』みたいに)ショーコスギのアクションには感動。鎖鎌ババアが1秒でぶっ殺された後にそれを見ていたガキが扉にぶつかって捕まりそうになるシークエンスで爆笑。てかずっと爆笑。ずっとシリアスなんだけどギャグにしかならない予算と役者で本気でやってる。全国の大学映画サークルにVHS送りつけたい。こんなのしか作れなくなる。ラストバトルのフル武装ニンジャVSメタルニンジャにぶち上がらないはずもなく……。ショーコスギの英語がわかりやすすぎ、さらにそれにつられて役者全員ゆっくりカタカナ英語になっていた。地味にガキのアクションがすごい。ちょいちょい編集の繋ぎがうまかったりする。小学生が学校でカメラ回して出来上がる微笑ましい格闘アクション短編を見せられたときの気持ちを10年ぶりに思い出した。作った人が楽しんでいるのが汚い画質越しでも滲み出て伝わるのでこちらも笑みがこぼれる。イーライ・ロスも好きらしい。
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